フライト中のゼロ戦
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P-51の運動性は、欧米の主な戦闘機の中では極めて良好な部類に属するが、それでも、ゼロ戦の軽快さにはかなわない。これは、ゼロ戦が、艦上戦闘機に求められる離着艦性能を確保するため、翼面荷重が小さく、機体重量を極限まで軽量化している設計の賜物である。これにより僅か1000馬力程度のエンジンから、極限の性能を引き出したといわれる。また、着陸速度が時速110キロ前後と低く、練度の低いパイロットでも比較的操縦が容易であったことも、大戦末期まで第一線で活躍した一因である。
軽量化のため防弾を犠牲にしたのは確かだが、それは、人命を軽視したから、というよりは、それくらい重量を軽減しないと欧米の戦闘機に対抗できる性能を実現できないほど、エンジンの出力に恵まれなかったから、という方が正しい。
1995.5.3 竜ケ崎飛行場 PENTAX LX+TAMRON SP500/8(55BB)
タグ: 飛行機
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